電話番号の桁数と聞くと何桁の番号を思いつくでしょうか。
大半の人が10桁の固定電話番号、11桁の携帯電話番号の2種類思い浮かべるでしょう。
一般的に使われる番号としては間違いではありません。
7割~8割の人は10桁、11桁の電話番号しか使わないのではないでしょう。
ただし、細かいことを言えば、それ以外の桁数の電話番号は存在します。
なので、今後も正しく電話番号のValidateするときの役に立てばよいと思い、この記事を書いています。
そもそも、調べるきっかけ
お客様に13桁の電話番号を入力されて、システム連携に失敗しました。
しかも、正しい番号かわからず、連絡用の携帯電話番号なのに連絡することもできませんでした。
最初、13桁の電話番号とのことで、『「0X0-YYYY-ZZZZ」でハイフン入っているんだろう。』と思ったら、全部数字で13桁でした。
結局、13桁のまま電話しても繋がらず、不用意に番号を削ることもできず、何もできないので相手からの連絡待ちに…。
相手待ちになってからの対応は引き継いだので、結論は分からないんですけどどうなったんだろうか…。
わかること
- 電話番号の種類
わからないこと
- Validateの方法
結論だけ言うと、10桁か11桁に絞らない限りは、かなりValidateしんどいです。
特番
3桁か4桁。 0や1から始まる、通常の電話番号とは異なる用途の番号を特番と呼ぶ。
警察の110番とか、救急の119番とか。
フリーダイヤルの0120とか、ダイヤルQ2の0990とかも特番にあたるらしい。
シャープダイヤル
シャープ + 4桁の数字で構成されている。
道路緊急ダイヤル、事故、故障、道路の陥没、落下物などの緊急通報用として開設されている#9910等がある。
旧一般固定電話
9桁だったが、番号が足りなくなったので10桁になりました。
なので、2020年09月23日時点ではすべて廃止されている。
正確な廃止日は2007(平成19)年2月25日のようです。
一般固定電話
一般固定電話(0XX‐XXX‐XXXX)の10桁。
「0 + 市外局番(1~4桁)+ 市内局番(1~4桁)+ 加入者番号(4桁)」の形式。
市外局番+市内局番 = 5桁
合計で10桁となる。
「市内局番+加入者番号」で電話も掛けることができる。
でも、そんな電話番号のかけ方したのは小学生以降無いですね…。
中継電話会社経由
事業者識別番号(3~6桁)+一般固定電話番号(10桁)。
最小で13桁から16桁。
事業者識別番号には0077(KDDI)等がある。
一旦、NTTの回線に繋がったのちに、各事業者回線(KDDI)に繋がるらしい。
また、今でもこの電話でかけられるらしい。
今となっては普通使わないでしょうけど、Validateかけづらいですね…。
移動電話
携帯電話/PHS/ポケットベル(090/080/070/020で始まる)。
「090-XXXX-YYYY」の11桁。
他の番号でもそうですが、頭の「0」は国内からかけていることを指しているそうです。
国際電話
海外から番号を書けるときは「81-90-XXXX-YYYY」の12桁になります。
逆に言うと、「81-90-XXXX-YYYY」は「090-XXXX-YYYY」という番号にすると繋がるかもしれない。
また、「010-国番号-連絡先」または「+国番号-連絡先」と表現することもできます。
81番は日本の番号なので、 「010-81-09-XXXX-YYYY」と「+81-09-XXXX-YYYY」は「090-XXXX-YYYY」と読み替えることもできます。
国際電話のつもりもないのに、iPhoneで自分の連絡先を確認すると「+81-XX-YYYY-ZZZZ」って書いてあるから昔は混乱してました。
衛星電話(13桁)
ソフトバンクの持つ衛星電話は「88216」から始まる13桁です。
衛星電話は普段使いしないと思うので、一般的には無視して良さそうです。
長距離フェリーや、電話線がひかれていない山の売店・山小屋などに設置されている公衆電話。
自衛隊・気象庁および海上保安庁職員のみが駐在している硫黄島や南鳥島で、本土との電話回線に衛星電話が使われているそうです。
衛星電話を普段使いしている人はいないと思います。
が、「契約元の通信会社が衛星電話の番号を連絡先として許容しない」
というのは、ありえないので、NTT/au/ソフトバンクは許容する必要がありそうです。
M2M
M2Mとは「Machine to Machine」の略称です。
ペットの見守りや自販機・ATMの在庫管理、構造物のモニタリングなど、IoTによる通信需要増大に対応するために使用されるようです。
あくまでデータ通信専用で、通話機能は備わっていないそうです。
現在は11桁か15桁しか使えません。
ただ、近いうちに番号を拡張するために14桁も使えるようになるそうです。(2021年12月下旬に提供しはじめる業者も出てきました)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000655213.pdfwww.soumu.go.jp
https://support.mineo.jp/news/1205
その他参考資料
まとめ
10桁~16桁は数字だけで構成されていても、全て正常に電話を掛けることができます。
ですが、一般的には一般固定電話の10桁、移動電話の11桁だけ許容すれば大丈夫でしょう。
あとは、サービスで電話番号をどこまで許容するかによって、拡張する桁数を決めた方が良いでしょう。
衛星電話を許容するのであれば、13桁。
国際電話を許容するのであれば、12桁と15桁。
IoTサービスとしてM2Mを許容するのであれば、14桁と15桁。
終わりに
改めて調べてみると、色んな番号があるんですね。
3時間くらいかけましたが、調べ切れていない番号はいくつもあると思っています。
この辺を体系だって学ぼうと思ったら無線の資格とかですかね。
まぁ、私はそこまでは興味が無いので、ここまで調べられれば十分です。
2020年9月23日時点での情報なので、2-3年後には番号不足していて拡張される番号は今後も増えそうですね。
この記事をよんで、「この番号も抑えた方がいいよ」っていう業務的な知識をお持ちの方がいらっしゃったら、Twitterやコメントで教えていただければ追記いたします。