きり丸の技術日記

技術検証したり、資格等をここに残していきます。

【資産運用】持株会は入ったほうが良いと考える

持株会について調べると、「入らないほうがいい」という意見ばっかりです。
もちろん、色々考慮すると入らないほうがいいかもしれません。

なお、自分は持株会に入っています。
少なくとも、現職は持株会に入った方がいいと考えてます。

今回の記事では、持株会のメリット・デメリットを紹介したのち、私が考える入会基準を記載します。

メリット

奨励金がある


無ければ入りません。
むしろ、これが全てです。

その他


奨励金が最大の持株会に所属する理由です。
なので、私は以降のメリットを重要視しませんが挙げておきます。

天引きで貯蓄ができる

手取りから拠出するのと、天引きで拠出するのは、特別に違いはないです。
ただ人間の精神的に、天引きで拠出しておいて、余った手取りで生活する方がお金を貯めやすいようです。

ただ、NISA・積立NISA等は手取りから毎月積立してるはずです。
持株会は第三の優先度で行うべきだと思っているので、手取りから貯蓄するのに慣れていると思います。

なお、私が言う資産形成の優先度は以下の通りです。

  1. iDeCo、401K
    • 手取り減による減税 + 税金取られない
  2. NISA、積立NISA
    • 税金取られない
  3. その他の資産形成
    • 税金取られる

手取りより天引きがいい、という意見の参考図書。

少額(1000円)から拠出できる

小額から行けるので、気軽に始められます。

拠出額を変更できる

株価が低いときは限界まで拠出、株価が高いときは1000円に。

もしくは、今月は厳しいから1000円に…。

と拠出額を変更できます。


できますが…。
…株価の高低で毎月拠出額を変えている人っているんですかね?

めんどくさくないです?

しかも、持株会が拠出額を変更に時間がかかるので、だいたい2週間前に変更届出さないといけないです。
下手に拠出額を変えてたらインサイダー取引とみなされる可能性もあるので、基本やれないと考えていいです。

なお、私は奨励金目当てなので、拠出額は基本的にMAXで出してます。

デメリット

資産依存が大きすぎる


そもそも、個別株 = 持株会に手を出すのがイケてないです。

自分のブログでもチラッと書きましたが、基本は投資信託の方を資産運用したほうが良いです。
個別株に手を出すのは、リスク/リターンのバランスが取れないので、そこは覚悟しなければなりません。

nainaistar.hatenablog.com

特定の時期には売買できない


私は一般社員なので大きい縛りはないですが、売買できない時期があります。

具体的には、1Qにつき2週間くらい売買できない時期があります。
(※株主総会前後)

部課長以上の重要な情報を取得できる職務に所属していると、株主総会後しか売買できないです。
(部課長じゃないので、興味なかったから違ってたら申し訳ない)

株主優待はもらえない


株主優待って税金がかからないので、個人的には好きなんですが、持株会では取得できません。
なので、持株会に入ってる会社だったら、株主優待よりも配当金を多めに出してほしいですね。

入会基準

ここから下は私の入会基準を記載します。
ぜひ、これから持株会に入ろうとしている人は参考にしてください。

単元以上の株は別の証券口座に移せること


持株会によっては、別の証券口座に移せないものがあったようです。
そうなると、究極のデメリットとしては、業績悪化からのクビです。

業績悪化しているということは、株価が下がってる状態です。
クビになったら、持株会を退会しなければなりません。

そうなると、株価が下がった状態で株を全部売らなきゃいけないので、原資を大きく割った状態で現金化しなければなりません。

確定申告でそのマイナス収益を計上すれば税金が戻ってくるとはいえ、あまりにもダメージが大きすぎます。

単元未満に関しては現金化しなきゃいけないとはいえ、少しでもダメージを減らせる状態にしておくことが必要です。

よくわかってないこと

持株会から移管した株って貸株にできるんですかね…?

会社からめっちゃ怒られそうな気はしますが、持株会でただ持っているよりは貸株で雑所得増やした方がメリットあるかと考えてます。

単元まで到達する期間


地味ながらこれも重要視するべきかと。

個別株としてずーっと持ち続けるのはリスクが大きすぎます。
なので、適切なタイミングで現金化できることが求められます。

個人的には、単元化した瞬間に奨励金を目当てにすぐ売る運用もありです。
(※私はめんどくさいのでやってないです)


例えば、毎月3万円の拠出し、5%の奨励金があるとしましょう。
某通信会社と某親会社を元に試算します。

拠出額
¥31500

会社 1単元あたりの金額 単元化までの期間
SB ¥149,300 5カ月
SBG ¥632,600 20カ月

(※2020/08/16[日]時点)

値段が低いSBの方が持株会としては安全に運用できます。

持株会なんて、奨励金以外にメリットはほぼないと思ってます。
なので、単元化までの期間が短ければ短いほど、限界まで拠出してもリスクを抑えられます。

…なお、この行動したことによって、会社に目を付けられる可能性は0ではないので、不利益を被ったとしても保証はしません。


MAX拠出で単元化が半年以内であれば上等だと考えてます。
半年単位で売買するなら、配当金を貰いつつ現金化できるので。

それ以上だと、ちょっとリスクがあるので、避けたいです。


ソフトバンクグループ(SBG) stocks.finance.yahoo.co.jp

ソフトバンク(SB)
stocks.finance.yahoo.co.jp

利益率


運用資産は年利7%で成長したら上等です。

税込7%を達成するためには、税抜8.75%の利益を出せばOKです。

なので、下記の式を上回っていれば十分です。

配当金 + 奨励金 + 株価損益 > 8.75%

でも、株価損益なんてそんなに気にしないですよね。
気にするのがめんどくさい。

なので、持株会に入会するときだけ確認すればいいと思います。

株価予想するサイトがあるので、それで確認すれば私は十分です。 minkabu.jp

終わりに

私は、持株会に関しては売却益(キャピタルゲイン)よりも、配当金や奨励金のインカムゲインを目的にしています。

キャピタルゲインを目的に投資するのが基本なので、亜種であることは自覚しています。
しかし、売買に制約があってスピーディーに動けない以上は、インカムゲインを目的にするのが良いのではないでしょうか。

ストックオプション(SO)やRSUであれば、キャピタルゲイン目当てになるでしょうが…。

色々制約があるので「持株会に入るべき」とは言い切ることはできません。
しかし、会社が制度として提供しているのは、そのリスクを理解したうえでリターンが出るように奨励金を設定していると思われます。

リスク/リターンを理解したうえで、入会することをオススメします。


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